ティンパニーの音消しに関して
指揮者や他の奏者からティンパニーの音の処理(余韻・残響)が汚い!うるさい!気になる!どうにかしてよ!etc.etc. …そうは言われても、2本の腕でやりくりするのって結構大変なんだよという心の叫びは置いといて、とりあえずこのままではいけないので解決策を考えてみる。
対策法
- まず腕の動きに無駄を無くす
ティンパニーの音消しに関しては、これが正しいというものが特に決まっていない*1が故に、それぞれ独自の消し方をしていると思います。消しやすいのであれば特に変える必要もありませんが、普段から止め方に関して意識してない人は、効率の良い音止めを考慮するように心掛けましょう。
- 音消しする順番を変える
ティンパニーは大きいものは良く響く、小さいものは音が通るなどそれぞれ特徴があります。ですので、演奏のシチュエーション*2に合わせて音を消す順番を変えてみるのも一つの手です。離れたところで友達に聞いてもらって、一番効果があるものを採用しましょう。
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- シチュ「全体でクレシェンドして最後をピタッと止める」
楽章の切り替わり部分、曲のラストでしばしば見られると思うこの状況。他の楽器と違って余韻(振動)を手で止めないと音が消せない打楽器。急いで止めようとしてマレットをぶつけ間抜けな音を出してしまうなど、色々と悩みが絶えません。解決策として、そのクレシェンドをする時だけミュートを置く。ミュートの大きさはティンパニーの大きさに合わせて選んでください。あくまで音の余韻を削減(緩和)させる目的のために使うので、音が詰まってしまうような大きいミュートはダメです。
- 裏技
チューニングボルトのうちひとつをわざと緩めて、鳴りを調整する。こうすると皮のテンションが均等にならずそれぞれが干渉し合って音を消し合います。ただチューニングを狂わせることになるので、ティンパニは鳴りが悪くなりロールなどにも悪影響を及ぼします。音も汚くても、チューニングが多少ずれていても構わない最後の手段として用います。
- 逃げの一手
「残響はホールに行くと変わるから。お客さんが入れば音も吸われるし」などと言って逃げる。半分冗談、半分本気です。部内の発表会だと、みんなけっこう真近で聞いていたのではないでしょうか?みんなから指摘された残響が、ホールでどれだけ客席に届くか疑問です。またホールそのもの残響もあります。これはどうしようもありません。